なあなあ〜
久しぶりに、とってもおもしろい本に出会いました。
・・・・・・・・平野勇気、18歳。高校を出たらフリーターで食っていこうと思っていた。でも、なぜだか三重県の林業の現場に放りこまれてしまいーー。
携帯も通じない山奥! ダニやヒルの襲来!
勇気は無事、一人前になれるのか・・・?
四季のうつくしい神去村で、勇気と個性的な村人たちが繰り広げる騒動記!
林業エンタテイメント小説の傑作。・・・・・・・・・・・
(徳間文庫・裏表紙より)
主人公、勇気の若者ことばで語られていく神去村の日常なのだけど、
周りの人たちが、とてもよく描かれていて、おもしろい。
そして何より、神去村(もちろん架空だけど)の、
四季おりおりの描写がとても素晴らしくて、
森の匂いや、風の音や、色まで、活き活きと伝わってきて、
まるで、私も勇気と一緒にそこにいるような気がしてくる作品なのです。
「なあなあ」とは、これもフィクションだけど、
神去村の言葉で、「ゆっくりゆっくり」という意味。
読んでいて、3年間住んでいた沖縄を思い出していました。
沖縄にも似た言葉で、「よんな〜よんな〜」という言葉があります。
ゆっくりゆっくり。。。
あわてなくていいんだよ〜。
どこに住んでいても、風や太陽や木や草を感じて生きていきたいな。
昨日の夕方、この本の最後のほう、
秋祭りのところをカフェで読んでいたら、
急に空が真っ暗になって、
ピカッ! ガラガランン、ドドーン!
と雷が鳴りました。
雷は、神鳴り。
きっと、天と気持ちがつながったんだね。
ありがとう。
今日は、強い北風、冬のように寒いです。
全てのつながりに感謝☆