島巡りの旅

10日11日で、伊平屋島伊是名島に行ってきた。
桜坂市民劇場のうちなー芝居で知り合った人たちと一緒に、『琉球歴史、謎とロマンの旅』というツアーに行ってきた。
国内で、添乗員のいるツアーに参加するのは二度目。
ひとり旅が好きなので、修学旅行みたいな気分を、久しぶりに味わった。


初めての伊平屋島
山が多くて、けっこう大きな島。
島にはさとうきび畑と、田んぼがたくさんあって、家や人は集落にしかいないので、とても静かな島。
人には会わないけど、山羊に会った。
道路の前方に山羊の大群がいてビックリ!




最初に、クマヤ洞窟に行った。




ここは、天照大神アマテラスオオミカミ)が隠れたと言われる『天の岩戸伝説』がある洞窟だ。
徳川時代歴史学者・藤井貞幹が、「日本発祥の地は沖縄だ」という説をとなえたらしいが、隆起して曲がった岩の層は、大地の誕生を想像させる迫力だった。
体ひとつ分くらいの隙間を通って中へ入ると、龍が守っていたよ。


その後、樹齢300年の松や、第一尚家祖先の墓などを見学。
ハルサー(畑人)だというおじさんがガイドをしてくれたんだけど、何もない畑を通っているときも、さりげなく大胆に島の状勢や村長の不祥事などを暴露したり、話の要所要所にだじゃれが入っていたりして、とっても楽しかった。


それから、漁船みたいな小さい船で伊是名島へ。
15分くらいの距離なんだけど、けっこう波が立っていて、船の後に座っていたら、ざぶーんと波が飛んできて、びしょ濡れ。
うえ〜ん、顔がしょっぱいよー!!


民宿で夕食を食べた後、みんなでスナックへ行った。
伊是名島は、映画『さんかく山のマジルー』を撮影した場所で、Yさんがエキストラで参加したときに仲良くなった島のおじさんと一緒に飲みに行ったのだ。

登川誠仁に似てるおじさんは、とってもユーモラスでキュートな人。
そして、スナックのママは、笑顔の素敵なとってもおもしろい人。
「どの家も鍵を閉めないからね、醤油貸してね〜って、家の人がいなくても借りていくのよーハハハハハ〜」とか、いろいろ話を聞いた。
伊平屋もそうだったけど伊是名も信号機はひとつだけ、小学校の前にある。
「もう3台車が並んでたら、あれー今日は渋滞してるね〜、てなるよー」と言ってたけど、ひとつだけある信号はいつも青で、一年に一度だけ、本島に行く子どもたちが交通ルールを学ぶ為に、信号機を使うそうだ。

埼玉から沖縄に来たとき、のどかな島だと思ったけど、更に、もっともっとのどかな島だ。


翌11日は、尚円王銅像を見たり、展望台や玉御殿などを見てまわった。




これは、マジルーの映画でも使われた銘刈家(尚円王の叔父直系親族が住んでた家)。
屋根のシーサーがかわいい。



裏庭には、大きなガジュマルが。
キジムナーがいそうだね。




庭になってたバンシルー(グアバ)。
 注:国指定重要指定文化財なのに、バンシルーを食べた?!
   ガイドさんが、「食べていいよ」って言ったんだよ〜。




映画でさんかく山と言ってたピラミッドのように見える伊是名城跡。




あいにく曇り空だったけど、楽しい二日間だった。
また天気のいい日にゆっくり来たいな。



見送りに来てくれた一緒に飲んだおじさん。
「サーターアンダギーありがとう! また来るねー!」